2020/09/03
イルカがマークの西方ファミリー歯科の理事長の金子です。
本日のお話は、最近の噛み合わせの治療についてのお話です。
1.右側の奥が痛い、下の前歯も痛い、夜間スプリント使用中という方の噛み合わせの治療につい
てです。以下に治療手順を示します。
→ まず最初に左右どちら側で噛んでいるかを確認します。確認の仕方は、すり潰して食事をとる
時の筋肉と下あごを動かす筋肉を触って確認します。痛い側、硬くなっている方がよく噛んで
いる側です。この方の場合は、右側の筋肉が凝っていました。
→ 次に凝りをほぐしていきます。程度によって1分~5分程度かかりますが、凝りがとれるまでは
マッサージ(理学療法)を継続します。この方の場合は、4分位でほぐれました。
→ ほぐした後は、筋肉のねじれが取れますので、噛み合わせの位置がよくわかるようになります
従って、早期接触の部位が明らかになります。明らかになりましたら患者さんにも確認しても
らい、その場所を特定します。右側の早期接触の部位がありました。
→ 早期接触部位を確定しましたら、12ミクロンのサランラップ程度の厚みのセロファンの咬合
紙を使って点で部位を特定し、少し研磨あるいは、削合します。右側の奥歯の前よりが
当たっていたので、奥歯でのみ噛む形になっていました。つまり、噛む場所が狭くなっている
ので1本の歯が痛くなります。そして、右側に早期接触があるので左噛みになり、左前の歯が
当たって痛くなっていました。この方は、これで終了ですが、更に下記の処置を行う事も
多いです。
→ 左右両方が均等に当たっているかを患者さんに確認してもらいます。同時に顎の関節の動きを
確認して、ずれがある側を特定します。
→ 最後に丸めた綿を噛んでもらって顎の関節のズレが治った感じを実感してもらいます。
→ 最後に早期接触の原因は、生活習慣にあるので原因となること、寝るときの姿勢や
仕事での食いしばり、食事をしながらのテレビの位置等、多岐にわたり質問させてもらい
原因を突き止めていきます。原因らしきものが分かれば、患者さんに数日かけて確認してもら
います。原因が分かれば、予防が出来て再発はないので経過観察していきます。
上記の方は、仕事中にもスプリントを入れてもらい様子を見る事にしました。
上記の手順で、症状が治まりそうなので経過観察をしているところです。
噛み合わせや顎の関節でお困りの方は、いつでもお知らせください。
お口周りの筋肉と噛み合わせのバランスで、ズレはすぐにわかります。
★当院では、おくちの中に関するど色々なトラブルや気になる事がある方々に最新の医療サービスを行っております。 来院される方全員には、なるべく痛みのない治療を心がけております。 具体的には、表面麻酔を塗布後に電動注射器等を用いて細い針で時間をかけてゆっくりと麻酔をしていきます。歯並びの気になる方々には矯正の専門医による歯列矯正、入れ歯が苦手な方々にはインプラント専門医によるインプラント治療をご提供しております。
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