2020/09/10
イルカがマークの西方ファミリー歯科の理事長の金子です。
本日のお話は、顎関節症の原因についてです。通常、顎関節症は、慢性疾患に分類されています。
慢性的な症状としては、顎関節や噛む筋肉の痛み、関節の雑音、お口があきづらい(開口障害)
や顎運動異常を主要症状としていましたが、最近では筋骨格系の運動障害ではないかとみなされる
様になってきました。つまり、口と顎を分けてみると運動器としての顎関節と、道具としての歯を
分けて考えたほうが理解しやすくなります。それに基づいて顎関節症の発症要素を分類してみると
骨格系として:上下顎骨によって構成される顎関節
筋肉系として:顎関節を動かす咀嚼筋群と協働筋群
メンタル系として:咀嚼筋と協働筋群に指令を与える頭脳
咬合系として:使用道具である上下顎骨についている歯によって作り出されている噛み合わせ
従って顎関節症では、症状は顎関節に限定したものではなく、首が凝ったり・精神的なものによる
身体の不調(不定愁訴)が多く見られたり・噛み合わせ治療も必要になります。
上記の原因が、影響しあっているのですぐに歯を削らずに筋肉や顎の状態を見る必要があります。
メンタル系によって筋肉に異常をきたし、顎関節の変位をもたらします。
スプリント装着によって
・咬合の現時点以上のズレを防止する
・食いしばり等の力から歯を保護する
・筋肉を安静状態にする、という目的があるので多用される場合が多いようですが、
デメリットとしては、
・昼間の生活習慣が、原因の場合は思ったような効果が得られない。
・慣れるまで個人差があるが、時間がかり、装着することによりストレスになる。
・噛み合わせの変化を2週間に1回ほど、確認して調整しないとスプリント装着の意味がない。
結論としては、
理学療法を行った上で、噛み合わせ調整を行い、スプリント装着を併用すると効果的なので
顎の雑音やあきづらさや噛み合わせのズレが気になる方は、いつでもご相談下さい。
★当院では、おくちの中に関するど色々なトラブルや気になる事がある方々に最新の医療サービスを行っております。 来院される方全員には、なるべく痛みのない治療を心がけております。 具体的には、表面麻酔を塗布後に電動注射器等を用いて細い針で時間をかけてゆっくりと麻酔をしていきます。歯並びの気になる方々には矯正の専門医による歯列矯正、入れ歯が苦手な方々にはインプラント専門医によるインプラント治療をご提供しております。
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